草むらのヒーローたち No.090

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学6年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第90回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:ダイハツ ■車種:デルタ1500(2代目ローデッキ 5Fディーゼル前後異形タイヤ) ■年代:1977年〜1984年 ■場所:井原市北部


井原市北部、大きく湾曲した小田川の突先にある集落。
収穫期を終えた柿畑に鎮座する昭和のライトトラックに出会いました。
まるでチョコレートを塗りたくったようなローデッキボディにアルミパネルを加装。リア扉は観音開き仕様で、ルーフは幌というレアなヤツ。
なかなか誰か分かりませんでしたが、エンブレムを見ると「DAIHATSU DELTA 1500」。
めちゃめちゃお久しぶりぶりブロッコリー!!
そういえばおったな!ダイハツ製のトラックが…。
かつてトヨタグループのトラック3兄弟といえば、長男がトヨタダイナ、次男がダイハツデルタ、そしておとんぼーが日野レンジャー2だったよね。懐かしい〜。
「マイナーで地味な次男じゃけど、あえてトヨタでも日野でもないところがたまらまぁが」というコアなダイハツファンもいたことでしょう。
そんなキミもどんなに新しくても、もう40年選手ですから。
当時はまだまだ白色ボディは汚れが目立つので敬遠されていた時代に、キミはシーサイドブルーという目の覚めるような青色を纏い、ダイハツ製DG型2530ccエンジンのディーゼル音を勇ましく響かせて、一体何を積んでどこへ行ったんだろう。仕事場はどこだったんだろうね。
息子:走っとる姿を見たかったなぁ、パパ。
私:ほんまじゃなぁ。
悲しいかな2003年に5代目でOEM受け入れを取り止め、デルタの車名は33年の歴史に幕を閉じたのでした。
むかしこっぷり。

ちょっとうんちく

 

カタログコピーより
・パワー、みなぎる!あふれるパワー、強靭なシャシー。使いやすさも充実した、定評「力感」デルタ1500・2000。使い勝手で選べる、多彩な基本29車種。ますます頼れるトラックになりました。
・キャリアあるプロが選ぶ運転席は、快適、機能、安全の三拍子ぞろい。疲れず、気分よく働けるデルタです。
・全車3人乗りフロアチェンジの快適キャビン。ゆったり座れて、視界もワイド。
・使いやすく、見やすく、そして安全に。プロの声を反映した信頼の装備。
・低くて、フラットな荷箱 ローデッキ。荷台長3100mm、荷台幅1600mm。床面地上高は77cm、フラットな荷箱だから、かさ物、ハコ物もムリなく積み込めます。

 


ダイハツ・デルタ

デルタ(DELTA)はダイハツ工業で販売されていた、小型商用車、およびワンボックス型小型乗用車、ミニバンの名称である。2t – 3.5tクラスのトラック(初期には1t以下クラスも)のほか、750kg積トラックのデルタ750、ライトバンおよびワンボックスワゴンのデルタワイド(DELTA WIDE)(後にデルタバン/ワゴンに改称)がある。
概要
1967年11月9日にトヨタ自動車と業務提携を締結し日野自動車と共にトヨタグループの一員となったダイハツ工業は、グループ親会社のトヨタ自動車とのOEM供給の相互関係が強まる事となる。
歴代のトヨタのライトエースとタウンエースは、トヨタとダイハツの共同開発でダイハツ京都工場(京都府乙訓郡大山崎町)で委託生産されていた。
ダイハツ・デルタ1500 /1750/2000/3000、デルタトラック
トヨタ・ダイナ > ダイハツ・デルタ
•1970年10月、ベスタ → V100/V200の後継として、また、ダイナの兄弟車として発表。以降、第5世代まで発売される。シャシ設計はダイナと共通だが、当時ダイナには設定が無かった1.5t級があるうえ、トヨタ製エンジンに加えダイハツ製エンジンが搭載された。1.5t級のデルタ1500にはダイハツFA型ガソリンエンジンが、2.0t級のデルタ2000ではダイハツFB型ガソリンとダイハツDG型ディーゼルエンジン、重積載車にはトヨタ・B型ディーゼルエンジン(設計の一部と生産はダイハツが担当)が設定されている。マイナーチェンジでガソリンエンジンはトヨタ製に変更され、1500がトヨタ12R型、2000はトヨタ5R型となる。
2代目(1977年-1984年)
•1977年フルモデルチェンジ。
•1978年「レンジャー2」として日野自動車へOEM供給開始。
•1980年ワイドキャブ車を追加。
wikipediaより抜粋

 

 

 

 

 

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※草むらのヒーローとは、旧車専門誌「ノスタルジックヒーロー」の人気読者投稿コーナーに由来する名前で、通称「草ヒロ」と呼ばれています。クルマ好きの間では草むらや空き地、山の中で放置され、ひっそりと朽ちゆく、もう動かないクルマたち(草ヒロ)を眺め、往年の活躍に思いを馳せ、情緒を感じる文化のようなものになっています。
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