人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学6年M.Kくんが撮りました。
第88回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:スバル ■車種:サンバー・ライトバンDX(中期型ババーン4ドア・4F) ■年代:1966年~1972年 ■場所:井原市西部
井原市西部、忘れ去られた観音様へ続く道中、彼に会いました。
“雨ニモマケズ 風ニモマケズ 草ニモ…”
約半世紀、風雪に耐え身動き一つせず、ひっそりと眠り毎年変わらず咲き誇るたくさんの花の中に佇む無機質な彼。
自然と錆が織りなす神秘的なその光景に、なんというか無常を感じるとともに、神々しさも伝わってきます。
ババーン!!とてつもないオーラを放つ彼の雄姿に「おお~っ!」としか声の出ない私と息子。
はてしなく続く大自然の中で人間社会を見つめ続け、周りとは違うゆっくりと流れる時間に身を任せながら、彼は確実に朽ちていく…。眼福です。
草ヒロも人間も、年月で円熟みを増すのは同じかもしれない。
いつしか廃れ、滅びゆく。そして必ず次の世代へと繋がっていく。
この世のものはすべて移ろい変化し続けてとどまることがない。諸行無常です。
大切なのは今日という一日を精一杯過ごすこと。
中学生になった息子と来年また一緒に見にこよう。
ちょっとうんちく
サンバー(SAMBAR)は、SUBARU(旧・富士重工業)が販売する軽商用車である。1961年(昭和36年)2月1日に発売された初代から2012年(平成24年)4月1日まで販売されていた6代目モデルまでは同社が開発並びに生産を行っていた。7代目以降はダイハツ・ハイゼットのOEMとなり、ダイハツ工業が生産している。
2023年(令和5年)1月現在、「スバル」それ自身を除く、スバルブランドにおける最も古い商標である。軽自動車及び軽トラック・軽バン全体の商標としても現在のOEM元たるハイゼットに次いで2番目の長寿車種であり、更には日本車全体でも7番目の長寿車種である。
2代目(1966年-1973年)
1966年(昭和41年)登場。通称「ニューサンバー」。初代よりもすっきりとしたフロントマスクを採用し、デザインが洗練されている。オプションで副変速機を装備した、前進6段・後進2段のオーバートップ付を選ぶこともできた。1968年(昭和43年)には3段+オーバートップ付に変更される。
1970年(昭和45年)にはダミーグリルが装着され、エンジンもR-2用のリードバルブ付2サイクルに変更される。このモデルは通称「ババーンサンバー」と呼ばれる。インパネもR-2から流用されたフルパッドのものになり、安全性と見栄えが向上した。フロントドアが「スーサイドドア」から、通常の前ヒンジ・後ろ開きになったのもこのモデルからである。
さらに1972年(昭和47年)に再度マイナーチェンジを受け、ダミーグリルが大型化。このモデルは通称「すとろんぐサンバー」と呼ばれるが、後期型R-2同様、あまりにもアクの強いデザインに変貌したことと、競争力を増した競合他車の台頭により、人気は下火となった。
Wikipediaより抜粋
SUBARUオンラインミュージアムより
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
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※草むらのヒーローとは、旧車専門誌「ノスタルジックヒーロー」の人気読者投稿コーナーに由来する名前で、通称「草ヒロ」と呼ばれています。クルマ好きの間では草むらや空き地、山の中で放置され、ひっそりと朽ちゆく、もう動かないクルマたち(草ヒロ)を眺め、往年の活躍に思いを馳せ、情緒を感じる文化のようなものになっています。
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