人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学6年M.Kくんが撮りました。
第73回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:いすゞ ■車種:エルフ 3代目250スーパー後期(2トン積標準ダンプロング 3.3l DIESEL) ■年代:1975年〜1991年 ■場所:井原市西部
井原市西部、長閑で眺めの良い高原集落。
未舗装道路へと変わったつづら折りの小道を更に上り詰めた行き止まりのこの場所は、果樹園の跡地と思われる傾斜の激しい空き地。
突如と現れたショッキングな光景に、親子ともども目を疑いました。
恐ろしい「底なし沼」に捕まって沈むキミ。
“OMG!!!”
どういった経緯があったのか?
この状態で何十年もの時が流れたのでしょう。
無念だったろうに…。
あがけばあがくほど、かえってドツボにハマって抜け出せない。
もしスタックしてしまった時にはアクセルを全開にし過ぎず、落ち着いて、前進・後進を交互にやってみたり、ボディを揺さぶってみたり、一旦休んで違うやり方を探したり。助けを呼んだり。
人生もこいつと似ているな。
なかなかストレートに上手く物事が進まないってところが。
人生谷あり、沼あり、泥道あり。
上手くいかない時こそ冷静に。そうしているといつの間にかハマっている状態から抜け出せたりもするものだ。いつかきっと。どんな時にも明日があるさ。
自慢の青いボディも錆で色褪せ、周りの木々たちと同じような色になり、景色に溶け込んでいるキミ。
その貫禄ある姿はここの主という感じがして、とってもカッコいいぞ。
よっ!ドカベン!
きっとこの「草むらのヒーローたち」で日の目を見ることになると思うよ。
令和の世でもここで余生を過ごしていくんだね。
会えてよかった、ありがとう。
ケ・セラ・セラ…。
ちょっとうんちく
エルフ(ELF)は、いすゞ自動車が製造・販売する小型および中型トラック。1959年(昭和34年)に発売されて以来、乗用車やSUVを製造していた時代も含め、一貫していすゞ自動車の主力販売商品となっている。
3代目(1975年-1991年150/250シリーズは1975年-1984年、ルートバンは1976年-1991年、350シリーズは1980年-1984年にかけて展開。
・ 1975年6月、フルモデルチェンジで3代目登場(エルフ150及び250)。テレビCMに渥美清を起用したことから、3代目前期型は通称「寅さんエルフ」とも呼ばれる。
・ 1976年、1年遅れてルートバンもフルモデルチェンジ。
・ 1977年1月、エルフ250に前後異径タイヤのフラットローを追加。
・ 1977年2月、エルフ250にいすゞ独自のデザインを施した荷台を搭載した「ダンディダンプ」を追加。
・ 1977年9月、ロングボディ車やルートバンにもフラットローを設定し、バリエーションを拡充。
・ 1978年12月、マイナーチェンジ。フロントグリルの形状が変更。2t車は「エルフ250スーパー」として発売。 生産累計100万台達成。
・ 1980年1月、マイナーチェンジ、昭和54年排出ガス規制適合。この時のCMに『ドカベン』が起用されたことから、3代目後期型は「ドカベンエルフ」とも呼ばれる。フロントグリルがシルバーに変更。ワイドキャブ車の「エルフ250ワイド」「エルフ350ワイド」が登場、1978年に2代目350シリーズ生産終了後、約2年半ぶりの復活としてのフルモデルチェンジとなった。チルトキャブが採用される。
・ 1981年7月、マイナーチェンジ。フロントグリルがシルバー一色からシルバーとブラックに変更され、インパネのデザインが大幅に変更される。透過照明式メーターとエアコン対応のフルエアミックスタイプのヒーターの採用。ワイパーとドアハンドルがブラック塗装になる。
・ 1983年3月、ディーゼルエンジン昭和58年排出ガス規制適合。
・ 1984年7月、4代目にフルモデルチェンジ。3代目150/250/350シリーズ(ルートバンを除く)生産終了。ルートバンは継続生産。
・ 1985年3月、ルートバンをマイナーチェンジ。フロントグリルをホワイト塗装化し、アッパーグリルがブラック塗装に変更され、4代目に似たイメージとなる。
・ 1991年1月、3代目ルートバン生産終了。7年遅れて4代目にフルモデルチェンジしたが、3代目のバンボディを流用している。
wikipediaより抜粋
パンフレットより
・洗練された乗用車感覚のキャビンと、余裕のワイドキャビン、プロの空間。
・最新設計のエアミックス空調。
・ハンドルの手元で操作。運転に必要な機能を集中コントロール。
・運転席にすわったまま安全確認。見やすい絵表示のセーフティレーダー。
・広角視界のウインドゥ。安全性は窓の大きさに比例して高まる。
・エルフダンプは伝統のど性骨。強化ダンプ、三転ダンプに加え、フラットローダンプが新登場。
・制動は強力、操舵は軽快。全車型に排気ブレーキを標準装備する、徹底した安全設計。好評パワステ車も待機。フラットローは独創のメカニズム。
・トリプルメリットの直噴100馬力。2トン直噴搭載エルフ250。時代が熱望した省燃費、静粛性、高出力。この相反する性能を、高いレベルで見事に実現したのが直噴ディーゼルです。パワーだけでなく、エンジンのトータルな性能を引き出す革新のユニットを搭載したエルフ250。トップランナーとしての自信にあふれています。
3代目エルフ250ダンプ 主要諸元
・車型 TLD64DM
・寸法(mm)
全長 4680 全幅 1690 全高 1975
ホイールベース 2460
トレッド(前)1385 トレッド(後)1240
最低地上高190
荷台内側寸法 長さ 2820 幅 1530 高さ 350
床面地上高 1005
・重量(kg)
車両重量 2285
最大積載量 2000
乗車定員 3人
車両総重量 4450
・性能
最高速度(km/h) 105
登坂能力(tanθ) 0.41
最小回転半径(m) 5.3
・エンジン
形式 4BA1
総排気量(cc) 2775
圧縮比 15.0
最高出力(PS/rpm) 85/4000
最大トルク(kgm/rpm) 18.5/2200
燃料タンク容量(l) 66
・その他
シャシーバネ 半楕円形板バネ
ステアリング ボールナット式
ブレーキ(前)2リーディング (後)デュアル2リーディング
タイヤ(前後)7.00-15-8PR
※上記は前期型の車型 TLD64DMです。
※今回撮影の3代目エルフ250スーパー(後期型)搭載エンジンは
・エンジン
形式 4BC2
シリンダー形式 直列4気筒直噴
総排気量(cc) 3268
圧縮比 17.0
最高出力(PS/rpm) 100/3500
最大トルク(kgm/rpm) 23.5/2200
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
※掲載後の情報提供や現存確認は一切しておりません。
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