人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学6年M.Kくんが撮りました。
第65回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:スバル ■車種:レックス 2代目 (5ドアセダン SX 2ペダルオートクラッチ) ■年代:1981年〜1986年 ■場所:井原市東部
井原市東部、かの源平合戦で活躍した弓の名手、那須与一が扇の的を射落とした功の恩賞として与えられたこの地にある小菅城。
現在では礎石なども見当たらず、老松が生い茂るばかりとなっている。
標高294mの城址へと向かう林道の雑木林の中に、つぶらな丸目がかわいいセラミックホワイトの彼女がいました。
今までに何台かのレックスに出会ったけど、ボンバンのコンビちゃんじゃない5ドアは初めましてだよ。
車検ステッカーを見るに、キミはおそらく現役生活12年、草ヒロ生活約30年という車生なのかな…。
息子が車内を覗いて「目玉おやじがおるよ」と言わしめたシフトノブはキミが2ペダルの“オートクラッチ仕様”の証だよね。
『どんな時にもエンストしません。半クラッチの煩わしさがありません。いつも左足はフリー。使いやすさ、感動的です。』(当時カタログより)。
イージードライブのキミに身障者の方や運転が苦手な人もたくさん助けられたって聞いてるよ。
今だとオートマ限定免許があるからもっと人気になってたのかもね。
「大学時代に友人たちとの共同所有で彼女(5ドア4FレックスUファイヤーレッド)に乗っていたんだよ」と懐かしさを感じながら息子に話す私。
頭の中で思い描く当時のドラマティックシーンがたくさんある、思い入れがある一台なので、どうかスクラップを免れ、元気に長生きしてほしいと願うばかりです。
ちょっとうんちく
1981年に行われたレックス初のフルモデルチェンジでは、
駆動方式をスバル360から続いていたRRからFFに変更しました。
ホイールベースをクラス最長として軽自動車のイメージを超える広く快適な室内を実現。
その特徴を「ザ・ビッグ・ミニ」というキャッチコピーで表現しました。
本モデルは5ドア仕様の中でもっともハイグレードなSXで、
オートクラッチのトランスミッションを搭載した仕様です。
これはMTのクラッチ操作を自動的に行うことでイージードライブを
可能にした独自のメカニズムでした。
諸元
カテゴリー/軽自動車
ボディタイプ/セダン
製造年/1983
グレード/5ドア SX
全長×全幅×全高(mm)/3195×1395×1350
室内長×室内幅×室内高(mm)/1710×1210×1120
ホイールベース(mm)/2255
トレッド[フロント/リヤ](mm)/1220/1220
最低地上高(mm)/175
乗車定員(名)/4
エンジン型式・種類/EK23 水冷4サイクル OHC
最高出力[ps/rpm]/31/6000
最大トルク[kg・m/rpm]/4.4/3500
総排気量(cc) /544
駆動方式/2WD(FF)
トランスミッション形式/オートクラッチ 4速
カタログコピーより
・この見やすさ。この使いやすさ。走るほどにリラックス。ペダルはシートに対してほぼ正対。タイヤハウスの張り出しも小さく、180cmクラスの方でも自然な姿勢で運転できます。各種メーター、各種ウォーニングランプが整然と配置された大型メーターパネル、ライト系スイッチとワイパー系スイッチが左右対称に配置されたコントロールコックピット、その見やすさ使いやすさも定評のあるところ。ELR式シートベルトの扱いやすさも格別です。
・広く、明るく、わが道をゆく。お馴染み座・ウルトラスペース。驚異!と言われるザ・ビッグ・ミニの居住性。たんに広いだけではありません。品質感あふれるつくりのよさとカラーコーディネーション。開放感あふれるビッグなガラスエリア。加えて、4輪独立懸架&ロングホイールベースは、ドライバーには卓越した操縦性を、お乗りの方すべてに第一級の乗り心地を約束。だから驚異!なのです。
・数字の違いはキャリアの違い。安全で快適なベーシック・プロポーション。タイヤは思いきり四隅に。メカニズムは可能な限りコンパクトに。FFづくり17年、ミニづくり25年のキャリアが冴えるベーシック・プロポーション。この破格の基礎体力が、ザ・ビッグ・ミニを安全に、快適に、走らせます。FF方式、水平視界304.3°、フロントドア開口部高さ893×幅863mm、室内長1710mm、リヤシート座面サイズ幅1180×奥行480mm、リヤドア開口部高さ899×幅852mm、スペース効率46.2%、フロントシート座面サイズ幅490×奥行445mm、ホイールベース2255mm、後席ニースペース250mm、バックドア開口部高さ720×幅1090mm
・10モード燃費で試算すれば、満タンでなんと744km。給油は月に1度で済みそう。10モード燃費24.0km/l、60km定地走行燃費33.6km/l
・静かでパワフル。大人4人を乗せてかるがる引っぱる絶賛の4サイクル2バランサーエンジン。
・低燃費。シャープな走り。理想の2ペダル・イージードライブ。Pレンジ付オートクラッチ。電子制御・らくらく2ペダルのオートクラッチは、マニュアルクラッチと全く同データの低燃費とシャープな走行感が魅力です。パワーロスがないから加速もスムーズかつパワフル。エンジンブレーキも確実に効き、安全で快適なイージードライブが味わえます。
SUBARUオンラインミュージアムより
概要
レックスは、1972年にR-2のモデルチェンジ版として登場してから20年もの長い期間にわたり販売された。それまでのスバル・360やR-2に比べると、良く言えば落ち着きがある、悪く言えば凡庸なデザインの車であった。初代こそ若干のアクがありスバルらしさを残していたものの、2代目、3代目はスズキ・アルトやダイハツ・ミラなど他社の強力なライバルと対抗するためか、比較的おとなしめの外観である。
スズキやダイハツ工業には及ばなかったが、典型的な商品構成で、オイルショック・排ガス規制・2度の規格改正等の波を受けながらも、時代に応じた技術でエンジン形式や駆動方法など様々な改良を受けて代を重ね、一定の市場占有率を確保し続けて富士重工業の経営に貢献した。
2020年現在、同社が製造した軽乗用車のうち、同一商標のままフルモデルチェンジを受けたモデルはレックスのみである(商用車も含めた場合、サンバーも該当する)。
2022年11月にダイハツから2代目ロッキーのOEM供給を受け、SUBARU初となる小型クロスオーバーSUVに転換のうえ、約30年8カ月ぶりとなる車名復活を果たした。
2代目 KM1/KM2/KN1/KN2型(1981年 – 1986年)
・1981年10月 – 発売。キャッチコピーは「ザ・ビッグミニ」でCMキャラクターには当時読売ジャイアンツに在籍していた原辰徳が起用された。初代との最大の違いは、スバル360時代から続いていた駆動方式をRR方式からをフロントエンジン・前輪駆動(FF)方式へと変更したこと。これにより、室内空間と荷室容積が改善された。ホイールベースが長くなり、当時の軽規格では最長クラスであった。スズキ・アルトが先鞭を付け、当時流行していた4ナンバー・ボンネットバン型(2BOX)はレックス コンビ(REX COMBI)というネーミングで設定された。この代より、これまでの吊り下げ式クーラー(オプション)から、フルエアミックス対応ヒーター一体型のビルトインエアコンへ変更(オプション設定)。自動変速機構は、オートクラッチが引き続き設定された。
・1982年 – フジサンケイグループの通信販売部門「ディノス」と提携して、業界初の通販モデル「ディノス・レックス」が登場。
・1983年10月 – 3ドアセダンモデルとコンビに4WDが追加された。FFと4WDの切り替え式で、走行中でも低速であれば、シフトノブ内の赤いスイッチで切り替えが可能。
・1983年12月 – コンビのFF仕様にターボモデルを追加。最高出力は発売当時はダイハツミラ・ターボと並び、軽トップタイとなるグロス41馬力。なお、軽クラス初のフロントベンチレーテッドディスクブレーキを採用。
・1984年9月 – マイナーチェンジ。ヘッドランプを丸形2灯から角形2灯へ変更。同時に4WDターボも設定。
・1985年9月 – 回転ドライバーズシートやヒルホルダーを装備したカラフルな女性向仕様のレックス・uとレックスコンビ・i、標準エンジンの5速MT仕様車をそれぞれ追加。
wikipediaより抜粋
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
※掲載後の情報提供や現存確認は一切しておりません。
※画像の無断転載・コピペはおやめください。