人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学6年M.Kくんが撮りました。
第61回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:トヨタ ■車種:トヨペット コロナ マークⅡ (2代目セダン 1800DX RX11型 4F) ■年代:1972年〜1976年 ■場所:井原市北部
春の気配も整った今日この頃。
井原市北部、まだ落ち葉の絨毯の残るくねくね道の終点。
崩れかけた納屋のねきに草まみれになって眠る彼を発見。
渋いアクアマリングリーンメタリックのその姿からは現代の車では味わうことのできないレトロさと重厚感、そしてアメリカンビンテージカーの雰囲気が感じられる。
かように、息子をして「ドム(ワイスピ)が乗ってる車じゃない?」と言わしめるほど、ダッジ臭が漂っている。
確かに、セミファストバックのスタイルや彫りの深いマスクも似たもの同士のようで、アメ車を彷彿とさせる雰囲気が印象的。
往年のトヨタを象徴する希望に満ちあふれていたキミが、時と共に人々に忘れ去られ、もはやボディ全体は朽ち、自然に還るばかり…。
ゾンビの如く復活し、以前の栄光を取り戻すことはまずないだろう。
『ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず…』
方丈記が書かれて800年余り、人々の価値観・未来もマウスイヤーの如く変わっていく。
SNS・HVカー・AI・自動運転・ロボット…。
新しいモノ、コトの足音が聞こえたかと思ったら、一瞬にして通り過ぎ、皆の価値観や考え方が更新される。
自分の人生や経験知もどれだけ一時的なものなのか?
油断はできないが、一方で楽しみながらたまにはゆっくりと振り返りながらついて行かなければなるまい。
草ヒロ探索にはスローな田舎メインの面白い出会いがある。天然自然をゆっくり楽しむとしよう。
ちょっとうんちく
トヨペット コロナ マークⅡ車名の由来は「トヨペット」は、一般公募から決定。「MARK」は、英語の「Mark(目標、成功、名声)」を意味する。「Ⅱ」は、「コロナの第二世代」「コロナの上級車」という意味。
1972年1月に発売した2代目。スタイリングを先代とは大きく変え、4ドアセダンはセミファストバックに、ハードトップはファストバックへと変貌した。ボデー形式は4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン、4ドアバンの4種でピックアップは旧型を継続生産。
2代目の大きな特徴は、4気筒エンジン搭載車に加え、新たに6気筒を搭載した“L”シリーズを設定したこと。4気筒モデルのフロント部分を延長し、クラウン用の直列6気筒SOHC2000cc(M)を搭載し、ボデー前後は専用デザインとした。4気筒モデルのパワーユニットは先代から引き継いだ1.7リッター(6R)と、先代の1.9リッターの排気量を増やした2リッター(18R)の2種。
機構面では、リヤサスペンションをリーフ/リジッドからラテラルロッド付4リンク/コイルとした。2代目は、排ガス対策と省燃費の観点からの変更を織り込んだ。1975年10月には2000DOHC(18R-G)を除く2リッターユニットが4気筒、6気筒ともに「50年(1975年)排ガス規制」に適合し、18R-G搭載のGSSは生産を終えた。翌1976年6月に4気筒2000(18R-U)が「51年(1976年)規制」をクリアした。
トヨタ自動車75年史より抜粋
撮影の車は、1973年8月にマイナーチェンジした中期型モデルで、1700ccデラックスのエンジン6R型はボアアップされ、16R型1800ccへと変わった。
その際、車輌型式がRX10からRX11に変わった。
トヨタ乗用車の発売順は1955年クラウン、1957年コロナ、1961年パブリカ、1966年カローラ、そして1968年にコロナ マークⅡが、コロナとクラウンの中間的位置づけとして発売された。
2代目 X10/20型(1972年 – 1976年)
2代目はX10型(セダン・ワゴン・バン)・X20型(2ドアハードトップ)で、車両コードが”X”となる(マークXにも踏襲)。ボディは大型化された。スカイラインGTへ対抗すべく、スカイラインGTのアドバンテージであった6気筒に対抗し、クラウンから移植のM型6気筒エンジンを搭載したモデル「Lシリーズ」が登場。エンジンは4気筒1700(6R)/4気筒2000(18R)/6気筒2000(M)。HTには18R-G型DOHCのGSSが設定される。この代から“コロナ”が外され「トヨタマークII」と表記されるようになったが、カタログにはコロナの名前が残っていた[2]。販売台数は増加したが、初代に引き続き、レジャー用、遊び用のセグメントにポジションを設定したことが仇となり、小型上級車市場の拡大について行けずシェアは下降傾向をたどった。(トヨタの製品開発 P.24)
・1972年1月 – フルモデルチェンジ。
・1972年5月 – Lにツインキャブ仕様(125馬力)と2000GSL-EFI(電子制御燃料噴射)を追加。
・1973年8月 – マイナーチェンジでフェイスリフトされ中期型へ。6気筒エンジンのLにもEFIエンジン搭載のLGを追加、既存のLのツインキャブ仕様はLXに改称。また6気筒Lシリーズに廉価版のLAと5速MTを装備したワゴンLを追加。1,700cc車はエンジン拡大で1,800ccの16R型に変更。
・1974年8月 – 排ガス対策準備に備えてフロントノーズを55mm延長するマイナーチェンジで後期型へ。
・1974年12月 – 1,800ccにSTD(セダン)とGL(セダン/ハードトップ)追加。
・1975年10月 – TTC-Cによる50年排ガス規制適合、乗用車の4気筒エンジン車は全車18R型・2,000ccに統一。同時にDOHC・ツインキャブエンジン搭載のGSSは廃止、6気筒ツインキャブのLXはEFI化される。
・1976年6月 – 4気筒2000は18R-U型で昭和51年排ガス規制適合。型式はセダン、ハードトップ共にC-RX15型。
・『ウルトラマンA』に前期型の2ドアハードトップ・2000GSSが「タックパンサー」として登場した。
・2代目の販売終了前月までの新車登録台数の累計は57万8970台[3]。
wikipediaより抜粋
スペック
グレード 1800DX・セダン
車両型式 RX11型
全長(mm) 4325
全幅(mm) 1625
全高(mm) 1370
ホイールベース(mm) 2585
エンジン型式 16R
エンジン種類 直列4気筒OHC
排気量(cm3) 1808
最高出力kW(PS) 105
サスペンション(前/後) ダブルウイッシュボーン・コイルスプリング/ラテラルロッド付き4リンク・コイルスプリング
駆動方式 FR
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
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