人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学6年M.Kくんが撮りました。
第60回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:ホンダ ■車種:アクティバン 初代VD型(商用ライトバンスーパーデラックス) ■年代:1979年〜1988年 ■場所:井原市西部
小高い丘から観音様が見守る井原市某所。
小さな集落をつなぐ険しく細い山道の三叉路の先。
生命力溢れる竹林が畑や道との線引きも分からなくしてしまうほど拡大し、陣地を増やしています。
今では地元の人でも発見不可能なこんな場所にキミは取り残されてしまったんだね。
湿気の多いこの竹林で、のっぴきならない状態のキミ。
丸目の愛嬌ある顔も痛み具合がひどく、不気味な表情になり、少し気の毒です。
ホンダらしいMRレイアウトと完全フラットの大きな荷室、ゴールドウイン譲りのEH型高回転エンジン。
独特の鈴の鳴るようなヒュルヒュルヒュル〜というマフラー音を響かせながら、賑やかに仕事をしていたのを覚えているよ。
時は経ち、もう物置としてさえ使われず、くたびれた表情は草ヒロではなく“草疲労”だね。
スバルサンバーに続き、農道のフェラーリことアクティも2021年4月をもって44年の歴史に幕を下ろし、生産終了となりました。
青々とした太くきれいな竹と、古く枯れ寂び苔むしている風情ある竹。
同じ竹林でも竹たちの姿はさまざま、草ヒロたちもしかり。
世の中も竹林も成長は早く、毎日のように景色が変わっていく…。
「筍の親まさり」。
息子も真っ直ぐに、そしてしなやかに、ぐんぐん育って欲しい。
ちょっとうんちく
アクティ(ACTY)は、本田技研工業が販売していた軽トラックである。生産はホンダオートボディー(旧・八千代工業四日市製作所)に委託されていた。シリーズ3代目までは商用バンも販売されていた。
1963年(昭和38年)に誕生した日本の量産車としては初となるDOHCエンジンを搭載したT360、後継のTN360の後継車種として1977年(昭和52年)に登場した軽トラックである。アクティ登場の際にはライトバンもラインナップに新たに登場した。
初代のCMには俳優・タレントの渡辺篤史(TNアクティ名義のみ)、および植木等(ホンダマチック車のみ)、覆面プロレスラーのタイガーマスク(初代)(4WD車のみ)が起用されていた。
生産・販売を終了するまで、新車で購入可能な軽トラックとしては唯一、誤発進抑制機能と後方誤発進抑制機能の標準装備、またはメーカーオプションの設定、並びに4WD車におけるAT仕様の設定がなかった。また、エンジンの動弁機構にはSOHCを採用し続け(アクティ以外の軽トラックは全てエンジンの動弁機構にDOHCを採用)、OEM供給の実績もなかった。
軽トラックでは唯一のミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)車であった。
競合他社の車種(ダイハツやスズキ)に比べ先進装備も少なく、機構も旧態依然としたものだったため販売不振に陥り、バンは3代目をもって消滅、トラックも「次期型への開発予算を賄えない」として2021年(令和3年)4月に生産と販売を終了した。
バンはFFのN-VANが後継車種となったが、トラックの後継車はなく、同時にホンダは軽トラック市場から撤退した。また、2 – 4代目のトラック及びバンには全て共通のドアアウターハンドルが使用されており、3代に渡り車体に共通部品が使用されるという国産車では数少ない事例であった。更に、スライドドアのアウターハンドルは後継車種のN-VANにも流用されている。
※wikipediaより抜粋
初代 TA/TB/TC/JB/VD/VH型(1977-1988年)
・1977年(昭和52年)7月27日 – T360、TN360、TN-V、TN7と続いてきたホンダの軽トラックの後継として、発売。
発売時の東京地区標準現金価格は「スタンダード」で53万3,000円。
1975年(昭和50年)9月1日の道路運送車両法施行規則改正(省令第34号)を受け、エンジンは先代と比べスケールアップされ、550 ccのEH型エンジンを採用する(発売前年には軽自動車規格も改正された)。EH型は同社の大型オートバイであるゴールドウイングの水平対向4気筒の片バンクを元に設計され、1985年(昭和60年)発売のトゥデイにも搭載された。
他社のモデルがキャブオーバーのアンダーシートエンジン、もしくはキャブオーバータイプのリアエンジン後輪駆動(RR)レイアウトを採用するのに対し、アクティはMRレイアウトを採用した。これは、TN360が前輪駆動(FF)のN360からパワートレーンを流用して後輪駆動化されたモデルであり、変速機と差動装置が一体のトランスアクスル構造であったため、アクティの全体的レイアウトもTN360を踏襲し、同様の理由からリアサスペンションもド・ディオン式(のちに追加された4WD仕様には非採用)を採用している。
・1979年(昭和54年)11月 – アクティバンを追加。
テールランプはトラックと共通である。
・1980年(昭和55年)6月 – マイナーチェンジ。
全車にカチオン電着塗装が採用されたほか、フロントグリルのデザインおよびシート表皮が変更される。
・1981年(昭和56年)2月1日 – バンタイプの乗用仕様である『アクティストリート』を追加。
・1982年(昭和57年)6月 – マイナーチェンジ。
AT車(ホンダマチック)と、トラックのキャビンを100 mm延長した「ビッグキャブ」が追加され(2WDのみ設定)、そのビッグキャブにはクラス初の5速MTが設定された。
・1983年(昭和58年)3月14日 – 4WDモデルを追加。
発売当初は世界でも珍しいミッドシップ4WDとして話題を呼んだ。エンジンの搭載方式は2WDとは異なり、縦置き[注 1]であった。また、12インチホイールと、軽トラック・軽キャブバンクラス初のフロントディスクブレーキ(4WD車のみ)が標準装備される。
・1984年(昭和59年)3月 – 4WDに当時クラス唯一となるAT車が追加される。
・1985年(昭和60年)8月 – マイナーチェンジ。
フロントバンパーが大型化されエアコンがオプション設定される。2WD車も全車フロントディスクブレーキが標準装備される(ただしホイールは10インチのまま)。
※wikipediaより抜粋
当時のパンフレットより
・腕に自信のニューフェイス「商売繁盛バン」ホンダアクティバン新登場
・まるまる使える完全フラット・フロア
・大きく積み込むセミハイルーフ
・開口部が広く扱いやすい大型スライドドア
・カラーコーディネイトされた豪華キャビン
・軽商用車のイメージを一新した新しいアクティです
・荷室寸法 高さ1110mm 幅1230mm 奥行1660mm
・タフに走って経済的。自信の低燃費、低維持費。
・そろって新型 TNアクティ アクティバン アクティストリート 日本全国、新型アクティ兄弟。
・キャビンが伸びた新型TNアクティビッグキャブ新登場、街のコンテナ。商いは高く広く大きくの新型アクティバン、4人のための「ザ・クラブ・カー」ニューアクティストリート
・ウィーク・デーも、エンドも、使い方マルチ。余裕のアクティ兄弟。
・年中無休で、働きます。遊びます。
スペック
車両型式 VD型
全長(mm) 3195
全幅(mm) 1395
全高(mm) 1745〜1895
ホイールベース(mm) 1850
車両重量(kg) 705〜710
定員(人) 4
エンジン種類 EH型直列2気筒SOHC
駆動方式 MR
排気量(cm3) 545
最高出力kW(PS)/r.p.m. -/28/5500
最大トルク (kgm/rpm) 4.2/4000
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
※掲載後の情報提供や現存確認は一切しておりません。
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