草むらのヒーローたち No.058

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学6年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第58回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:ダイハツ ■車種:ミラ 2代目L70V型(タイプA 4速MT 3ドア) ■年代:1985年〜1990年 ■場所:井原市東部


その時である!!
大きな“木”が僕の頭を直撃したのである。
凄まじい激震が頭頂部、そして首筋を走り、あまりの痛さで目の前が一瞬真っ白に…。
そう、脳天チョップを食らったのである。
ふらふらになりながらも、なんとかロープへ辿り着き…。
ジャイアント馬場 VS スタン・ハンセンの古き良きマッチを彷彿とさせる現場に出くわしました。
杉林の中で倒木の下敷きになりつつ、異様なオーラを放つ彼。
こんなに小さくて華奢な彼にも自然は容赦なく襲いかかるのです。
脳天チョップでフロントガラスを完全に失い、ぱっくり開いたその穴からは雨風雪、落ち葉や小動物、虫などいろんなものがこれまた容赦なく襲いかかっていることでしょう。
息子と私:「もうそれくらいにしてやってよ…。」
息子:「これぞ本物の痛車だね。」
いつまでこのまま脱出できないでいるのか?
一刻も早く助け出されることを願ってやみません。
私:「でも逃げられないでいたからこそ、ここまで消えずに生き延びてこられたのかもしれないね。」
息子:「自然の中で自然を支えている生き物たちと一緒にこれからも暮らしていくんだね。」
色んな意味で大変印象に残った一台となりました。

ちょっとうんちく

 


ミラ(Mira)は、ダイハツ工業が1980年から2018年まで生産・販売していたハッチバック型軽自動車(軽セダン/軽ボンネットバン)のブランド(商標)および車名である。
初代モデル登場の1980年から、同社のエントリー車種にあたるエッセが登場する2005年頃まではスズキ・アルトと双璧を成していた。その最盛期には販売台数を熾烈に争ったことで知られ、1991年には軽自動車としては日本国内通年最多販売台数の28万6,975台を記録した。

2代目 L70/71型(1985年 – 1990年)
1985年8月
フルモデルチェンジ。
新開発のEB型3気筒エンジンを搭載。AT仕様の一部グレードでは、コラムシフトを採用し、サイドウォークスルーが可能なようになっていた。後に一般的なフロアシフトに改める。ターボ車は、前期型は当時最強であった三菱・ミニカを10馬力も上回るグロス52馬力。後期型はネット50馬力で、ターボTRに設定された2速ATは軽自動車初のロックアップ付ATを採用した。先代モデルに引き続きセゾングループのパルコとのコラボも展開された。
1985年11月
エアロパーツを標準装備した初代TR-XX登場。(バンモデルのみ設定)
阪神タイガース2リーグ制初の日本一達成の優勝記念車として「タイガースミラ」を限定発売。
1986年1月
5ドアバン車追加。
1986年8月
一部改良。Cタイプにディスクブレーキと12インチラジアルタイヤを標準装備した。
1987年8月
マイナーチェンジ。
フェイスリフトならびにターボTR-XXにAT車追加。ターボTRにはトリップメーターが標準装備。これに伴いターボ付エンジンのターボチャージャは油冷式から水冷式に変更される。
1987年9月
姉妹車のクオーレと共に、ダイハツ創立80周年を記念してエアコン付特別限定車「コティ80」が発売される。
1987年10月
TR-XXにEFIターボ車追加。フルタイム四輪駆動車を追加。
1988年3月
パルコとのコラボレーションにより新しく特別仕様車でお買い得価格の「ミラ・パルコ」を追加。ロゴ入りのサイドストライプ、オリジナルのシート表皮(ファブリック)を使ったパルコ・シートをはじめとして、エアコン、パワーステアリング、パワーウインドウ(オプション)、サンルーフ、オートリバースカセットデッキ、4スピーカー(リアはボックススピーカー)、ATなど、当時の軽自動車には不要と考えられていた豪華装備車も登場した。
同時期に「TR-XX」をベースにサンルーフやパワーウインドウなどを装備した「TR-XX ムーンルーフリミテッド」を追加。
1988年10月
EFIターボ車が64馬力に馬力アップ。3ドアバンCタイプはSタイプに改称。電動パワーステアリングを装備、3速ATを追加。
1989年4月1日
物品税が廃止され、代わりに消費税が導入。乗用(セダン)モデルの「クオーレ」が「ミラ・セダン」に改称。同時に商用モデルは「ミラ・バン」に改称となった。
1990年
最後の特別仕様車「ミラ・パルコ90」を発売。

※wikipediaより抜粋


 

諸元
形式 ダイハツM-L70V-FKR
タイプ タイプA 4速MT 3ドア
全長 3195 mm
全幅 1395 mm
全高 1415 mm
ホイールベース 2250 mm
トレッド(前/後)1215 mm / 1205 mm
最低地上高 170 mm
最小回転半径 4.4 m
乗車定員 4 名
車両重量 540 kg
エンジン形式 EB型・水冷4サイクル直列3気筒OHC横置
総排気量 547 cc
ボア×ストローク 62.0 mm× 60.5 mm
圧縮比 10.0
最高出力 37 PS / 6000 rpm
最大トルク 4.5 kgm / 3500 rpm
燃料タンク容量 28 L
トランスミッション フロアシフト 前進4段後進1段
ブレーキ(前/後) 2リーディング/リーディングトレーリング
懸架(前輪) マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
懸架(後輪) セミトレーリング式コイルスプリング
タイヤ 5.20-10-4 PR

カタログコピーより
Type-A
はき慣れたシューズのような、親しさです。
キュートさと予想を超えたバイタリティ。そして、自信の経済性。
街から街へときびきび走る、小回りの良さも人気です。
こんなに魅力いっぱいで、気どりの少ないAタイプだから、
ウィークディも、ウィークエンドもいっしょにいたい、
有能な行動のパートナーです。

大きな荷物がしっかり収まる、ミニでトップクラスのワイドなラゲージスペース。大きく開くフルハッチバックドアと低めの床面高で、荷物の出し入れもスムーズです。

2代目ミラのコンセプトは“美しく、先端”。初代より全てにおいてステップアップしたダイハツの自信作。

 

※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
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