人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。
祝 50記事達成!パチパチパチ!
いつもご愛読ありがとうございます。
コツコツのんびりと親子で草ヒロたちの魅力を紹介してきました。
出逢った一台一台、それぞれが異彩を放ち、それぞれに趣がある。
侘び寂びの世界がそこにはありました。
大自然の中で、長い年月をかけ、朽ちていく草ヒロたちになぜか心惹かれる親子探検隊。
自らも時間の移り変わりの中で自然の一部として生きているのだと気付かされます。
“草ヒロや カーキチたちが 夢のあと”
これからも草むらのヒーローたちに逢い、その雰囲気や表情(廃車美)を紹介していければと思います。
いつまで、どこまで書き続けていけるのか、チャレンジです。
楽しみながら、また親子でおでかけします。
引き続きよろしくお願いします。
第50回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:三菱重工業(1970年より三菱自動車工業) ■車種:ミニキャブELバン スーパーDX(初代LT30V 360) ■年代:1968年〜1976年 ■場所:福山市北部
約20年前にできた水が満々と佇む巨大なダムを通りすぎ、我ら探検隊は次第に高度を上げていく。
到着したのは星空と人の優しさ溢れる天空の高原集落。
丁寧に道つくりされた農道脇で出会ったのは、ちっちゃな大物でした。
ステキなツタを身に纏って、いいサビ夢気分のエルちゃん。
ELと書いてエルと読ませる今風の彼女は、初代サブロクモデルの昭和48年式、50歳。
持ち主の方曰く、去年秋の草刈りの時に姿を見せるまでは、何年も草木に覆われてかくれんぼしてたそう。
まんまるで愛嬌いっぱいの顔は1971年マイチェンし、ダミーグリルでお化粧して少し大人顔になりました。
OPで過剰なまでに大きなスリーダイヤと草色に映えるイエローフォグでおしゃれしてもらっているのは、持ち主の愛着を感じさせます。
これぞ絵に描いたような非常に趣のある記念すべき50回目の草ヒロ。
さらに自分と同級生。親近感に包まれた胸いっぱいの草ヒロ探索となりました。
また還暦に会いましょう。
ちょっとうんちく
1961年4月にボンネット型軽商用車の『三菱360』を発売し好評を得ましたが、時代は大型から小型トラックまでがキャブオーバー型への転換傾向にあり、軽商用車もキャブオーバー型に移りつつありました。これに合わせてキャブオーバー型の『ミニキャブ』の開発を進め、まず1966年(昭和41年)8月に『ミニキャブ トラック』の販売を開始。1968年2月に、『ミニキャブ バン』を発売しました。
パワーユニットは、『三菱360』や初代『ミニカ』に搭載されていたエンジンを改良した空冷2サイクルリードバルブ付359ccで、21PSを発揮。乗り心地の良さと荷物の積載性に対応。発売当初のトラックは低床式一方開きの荷台だけでしたが、同年12月には三方開きの荷台も追加しました。
バンは「スーパーデラックス」、「デラックス」、「スタンダード」、「ルートバン」の4グレードをラインナップしました。
全長 2995mm 全幅 1290mm 全高 1630mm エンジン 359cc
以上、三菱自動車 公式サイトより引用
• 1966年5月 新登場。当初はトラックのみの設定であった(一方開きと三方開きの二種類でそれぞれテールランプ(ブレーキ・ウインカー兼用の赤一色)のデザインが異なる)。後にサイドマーカーが追加された。
• 1968年バンを追加。トラックとの差別化として横型の3色式テールランプ(テールゲート一体式)・後方反射板を装備。
• 1969年マイナーチェンジ。エンジン出力を向上。ベンチレーター周辺のデザイン変更としてフロントカバーを装着。
• 1970年6月 製造事業者を三菱重工業から三菱自動車工業へ変更。
• 1971年5月 バンをマイナーチェンジ。エンジンがこれまでのME24DからME24Fに変更。同時に名称を「ミニキャブEL(エル)バン」に変更。「EL」の頭文字は不明。さらにヘッドライト周りに黒色のダミーグリルが追加されたが、「MINICAB」のロゴはそれまでのステンレス切り抜き文字から、フロントベンチレーターに浮き彫り文字を施す(レリーフ)形式に変更されたため、見づらくなってしまった。
• 1975年1月 「ミニキャブELバン」のまま現行の黄色ナンバーに対応すべくナンバープレート架台を大型化し、番号灯を増設。 以上Wikipediaより引用
今回撮影した車は
・73年式LT30V、スーパーDX、4MTコラム式
・エンジン ME24F型空冷直列2気筒2サイクル360cc30PS
・カラー フジホワイト
・サスペンション 前:ウィッシュボーン式横置半楕円リーフスプリング独立懸架 後:半楕円リーフスプリング固定懸架
・最大積載量 300kg
・駆動方式 FR
・4ドアキャブオーバー型ライトバン
・乗車定員 4名
・販売期間 トラック:1966年〜1971年、バン:1968年〜1976年
その他特徴として、リヤドアはスライド式ではなく横開き。折りたたみ式リヤシート装備。サイドウィンカーはBピラーの上にあり、バイザーは純正オプション。足元エアベンチレーション付き。リヤゲートは片手でスッと開く跳ね上げ式。スーパーDXは爽やかな通気レザー張りでラジオ、シガーライター、タンクキャップキーなど標準装備。スタンダードはヒーター、ウィンドウォッシャー付き。カタログコピーには「まいどあり〜ッ」のお気軽バン、「ビジネスにもレジャーにも万能バン」、ミニカと同じ強力バイタル「イエローエンジン」世界的特許のリードバルブ機構搭載、などとうたってあった。
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
※掲載後の情報提供や現存確認は一切しておりません。
※画像の無断転載・コピペはおやめください。