草むらのヒーローたち No.046

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第46回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:日産 ■車種:ダットサン・ブルーバード 1600DX 4MT 4ドア(3代目510型系) ■年代:1967年〜1973年 ■場所:井原市北部


道標も何もないダム湖を見下ろす、尾根下りの長い長い一本道。
360度の展望が素晴らしい林道終点の少し手前。
強烈な笹藪の海にいい潜りっぷりの一台を発見。
ひと世代前のセダンかと思いきや、あのBC戦争に打ち勝った古参の510だったのは嬉しい誤算でした。
久しぶりの大物発掘です。
ぜひ一度お目にかかりたいと思っていた510。
しかしながらその姿は随分な荒れようの代物でした。
フロントガラスは割れ、雨に晒された内部には枯れ葉がどっさり。
自慢の衝撃吸収ダッシュボードやハンドルも苔むす始末。
バッチ類はすべてなくなり、バンパーは前後ともサビに蝕まれ落ち、ボディ下部は地面からの湿気でグサグサのボーロボロ。
極め付けは無頓着な刈払機が原因のボディやミラーの痛々しい切傷。
いったいいつからオマエは放ったらかしにされているんだい。
人知れず朽ちているボーロボロの姿には物悲しさしかなくいやはや「ボ、ボ、ボローバード???」
いやいや揶揄してごめん。
まだまだシャンとした衰えることのない眼光で僕たち親子を睨みつける510がそこにはいました。
敬意と感謝の念を表して…“ゴーイチマル万歳”

ちょっとうんちく

 


3 代目ダットサンブルーバード 510 型は、1967(昭和42) 年8 月に発売されるや否や、三角窓のないシャープなスタイリングやOHC エンジン、4 輪独立懸架など高度なメカニズムがもたらす高い基本性能と実用性が大好評となり、グローバル販売累計台数150 万台以上を記録する大ヒットとなりました。 今もなお多くのファンから「ゴーイチマル」ないし「ファイブ・テン」の型式名で親しまれています。「1600SSS」に よる1970(昭和45)年の第18 回東アフリカ・サファリラリー総合優勝などモータースポーツの世界でも高い評価を獲得し、このクラスの性能基準を塗り替えたとさえ評されました。 このクルマは、92 馬力のL16 型シングルキャブ仕様エンジンを搭載した1600 デラックスです。

 

主要諸元
年式 1969年
型式 P510型
全長 4,120mm
全幅 1,560mm
全高 1,410mm
ホイールベース 2,420mm
トレッド(前/後) 1,270/1,280mm
車両重量 930kg
エンジン L16型 (直4・OHC) 1,595cc
最高出力 68kW(92ps)/6,000rpm
最大トルク 129N・m(13.2kgf・m)/3,600rpm
サスペンション(前/後) ストラット/ セミトレーリングアーム( 独立)
ブレーキ(前/後) ドラム/ ドラム
タイヤ 5.60-13-4PR
その他 1967年8月発売・1973年1月生産終了 約155万台生産

※NISSAN HERITAGE COLLECTION online より抜粋



• 1967年8月15日 – 発売。
• 1968年10月 – マイナーチェンジでワイパーの形式をオーバーラップ式からタンデム式に、フロントグリル、リアコンビネーションランプ、SSSの砲弾型フェンダーミラー形状を変更。直列4気筒SOHC L16型(1595cc)搭載モデル「ダイナミックシリーズ」を追加。DXに4速マニュアル車フロアシフト車追加。
• 1968年11月 – コロナハードトップに対抗した2ドアクーペを追加。本車種のクーペとしては最初で最後の3連リレー式シーケンシャルウインカー(いわゆる「流れる」テール)が採用される。
• 1969年9月 – 一部改良。北米の安全基準に合わせ、衝撃吸収ダッシュボードを採用、インパネ形状も変更。ラジオアンテナはAピラーへ移動。
• 1970年9月 – 一部改良。フロントグリル、リアコンビネーションランプを再度変更。直列4気筒SOHC L18型 (1770cc) を搭載した1800SSS発売。1.3L → 1.4Lへ拡大。4ドアセダンGLを追加。
• 1971年9月 – ブルーバードU(610型系)の発表に伴い車種整理。1800cc車とクーペを廃止、セダン1.4L/1.6Lの廉価グレードがメインとなり、「幸せの1400」のCMキャッチフレーズで610型系との併売へ。グリル周りは樹脂パーツを多用して610型系と類似したいかついデザインに、テールランプとウインカーが独立したものに変更された。最終期にはスモールランプも独立した。SSSは出力強化(100馬力 → 105馬力)、フェンダーミラーのブラック化、革巻き風ステアリングの採用なども実施。この時期に至っても市場からの人気は高かった。
• 1972年12月 – 510型系生産終了。
• 1973年1月 – 710型系初代バイオレットの発売・販売開始に伴い、名実共に510型系販売終了。生産・販売台数は155万2263台。

※Wikipediaより抜粋


 

 

※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
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