草むらのヒーローたち No.042

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第42回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:ダイハツ ■車種:オプティ(初代 AX L300S型) ■年代:1992年〜1998年 ■場所:福山市北部


福山市北部、四川ダム近くの集落の草むらにまるで鏡餅のような可愛いフォルムの彼女を発見。
なめらかな面と面とがつくりだす触ってみたくなるようなツルリンボディ。
スバル360のFF版との異名をもつのも納得です。
そうそう。彼女が誕生したのは1992年1月。
その2ヶ月前に発足したキー坊こと地元福山出身の宮澤喜一元総理大臣が率いた「宮澤内閣」と、当時社会現象となっていたSanta Feの「宮沢りえ」をかけた“宮沢発言”CMはセンセーショナルすぎて今のCMなんかとはレベチでした。
ピコ、クラシック、パルコ、クラブスポルトなどなど…バリエーションもたくさんあって“超・ラブリー”というキャッチフレーズも若々しさいっぱい。
女性はもちろんのこと、セカンドカーとして持つ男性ユーザーも多かったらしい。
君のようにひと目見たらオシャレごころをくすぐられるような一台が最近ないんだよね。ぴえん。

 

ちょっとうんちく

オプティ(OPTI)の名前は造語で、英語Optimum「最適な」とOptimistic「明るく前向きな」を組み合わせた「明るく前向きで時代に最適なクルマ」という意味が込められている。
「超・ラブリー」をコンセプトにした可愛らしい外観は、前年1991年の東京モーターショーに出展されたプロトタイプ「X-409」ほぼそのもの。高い静粛性と質感、サビ対策など、本格的な作り込みで、軽の枠を超えたスペシャリティーカーとして評価されました。
ただしアーチ状のかわいいキャビンと引き換えにリヤシートのヘッドクリアランスが足りないという室内空間のデメリットがあった。
ボディタイプは3ドアおよび5ドアのハッチバックセダンタイプ。駆動方式はFF、またはそれをベースとしたフルタイム4WD。エンジンは当初直列3気筒SOHC12バルブ55PSのみだったがのちに42PSのSOHC6バルブが追加となった。
1996年にはレトロ調軽自動車ブームに合わせ、オプティ・クラシック(メッキグリルやヘッドライトリム、ライトブラウンのプロテインレザーシート内装などのレトロ風デザインが特徴)を追加した。1998年10月、軽自動車規格改正を機に生産終了となる。
この車は標準仕様にプラスしてAM・FMHiFiステレオとパワーウィンドウを装備した一番売れ筋のAXグレード。カラーは人気のフォレストグリーン。4速AT、FFでした。パワーウィンドウ標準装備で、クォーターウィンドウがはめ殺しとなる前の1992年1月から1993年7月までの初期型です。

 

主要諸元(1992年初期型AX)
型式 E-L300S型
全長 3295mm
全幅1995mm
全高 1395mm
ホイールベース 2280mm
トレッド(前/後) 1220/1210mm
車両重量 670kg(4速AT)
乗車定員 4名
エンジン EF-EL型 (直列3気筒SOHC12V)
総排気量 659cc
最高出力 55ps/7000rpm
最大トルク 5.8kgm/4000rpm
ブレーキ(前/後) ディスク/リーディングトレーリング式
サスペンション(前・後) ストラット/コイル・セミトレーリングアーム/コイル
タイヤ 145/70R12 69S

 

 

※隣にいたトゥデイさんNo.48もご覧ください。

 

※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
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