草むらのヒーローたち No.039

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第39回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:日産 ■車種:ダットサン・サニー 4ドアセダン(4代目 1400GL B310型) ■年代:1977年〜1981年 ■場所:井原市西部


観音さんに続く細い山道を歩いていると、崖下の草むらに沈み込んだセダンらしき車がお尻をむけているとんでも無い光景が…。
道路とはまったく反対方向、あらぬかたを見やる彼。
FRがゆえに脱出不能となったのか?
悪さをして潜み隠れているのか?
キミには場違いなところで一体何をやってるんだい?
意地でも残ってやると言わんばかりのエンブレム、苔まみれのボディやポッキリ折れたフェンダーミラー、割れて痛々しい角目ライトなどなど。
あぁ、どこから撮影を始めようか…。
日産を代表するベーシックセダンである彼の往年の活躍ぶりを知る人には寂しい限りだが、これも時代の流れの一部だろう。
こんなジメジメで草ボーボーのおんぢにいるなんて、今回はちょっと憂いを感じる草ヒロ撮影になってしまった。
人間には、車にも、太陽(サニー)が必要なのです。
キミにはホントは太陽がよく似合うんだけどなぁ…。

 

ちょっとうんちく

 

 

以下NISSAN HERITAGE COLLECTION online より抜粋


クルマによる大気汚染に厳しい目が注がれていた1977(昭和52)年発売の4代目サニー・B310型は、ファミリーカーとして本来の総合性能の追及もさることながら、環境面では昭和53年排気規制のクリアが開発課題でした。この規制は、米国の「マスキー法」に倣った厳しい内容でしたが、日産は排出ガス浄化システム「NAPS(ニッサン・アンチポリューション・システム)」でこれをクリアします。同時に、燃費も1.2ℓ車の10モード燃費 15.5km/ℓをカタログで謳うほどでした。翌年には1.4ℓ車に電子制御燃料噴射装置EGI搭載車を追加します。 ダットサンブランド最後のサニー・B310型は、サニー最後の後輪駆動車でもあり、素直な運転感覚には定評があります。また、1979(昭和54)年に追加の5ドアワゴン「サニーカリフォルニア」は、現代のライフスタイルに通じる使い勝手をもった新提案商品として話題になりました。


・この車は後期型の1979年モデルで、角形ヘッドライト、スラントノーズ仕様が特徴。
・キャッチコピーは「ひろびろサニー」「静かなサニー」
・1977年11月、国内登録累計300万台達成。
・サニーとしては最後のFR(後輪駆動車)。
・1979年10月 マイナーチェンジ(フロントノーズスラント化とリヤナンバープレートの位置をバンパー上に移動。角型ヘッドランプ採用)。
・1980年11月 マイナーチェンジ(1200を1300(1,300ccのA13型)に、1400を1500(1,500ccのA15型)に変更。

主要諸元(日産 サニー 4ドア セダン 1400 GL(HB310))
年式 1979年
型式 HB310型
全長 3,995mm
全幅 1,590mm
全高 1,370mm
ホイールベース 2,340mm
トレッド(前/後) 1,305/1,300mm
最低地上高 165mm
室内長 1670mm
室内幅 1345mm
室内高 1120mm
車両重量 840kg
乗車定員 5名
エンジン A14型 (水冷直4・OHV) 1,397cc
最高出力 80ps/6,000rpm
最大トルク 11.5kgm/3,600rpm
サスペンション(前/後) ストラット/4リンクコイル
ブレーキ(前/後) ディスク/ドラム
タイヤ 155SR13

 

※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
※掲載後の情報提供や現存確認は一切しておりません。
※画像の無断転載・コピペはおやめください。