人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。
第20回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:ダイハツ ■車種:ライトバス検診車 ■年代:1962年〜1969年 ■場所:井原市西部
井原の山中で身を潜めるようにしているバスのようだけどバスじゃない物体を発見。
草むらの奥で異様なオーラを放っていたのは、誰もが必ずお世話になったことのある検診車のキミ。
現役時代にはたくさんの職場や学校、地域を巡回し、病気の早期発見に貢献していたことでしょう。
子供のころからキミを見るだけで、普段気にしていない体のことについて考えさせられたのはキミの健康増進普及パワーのおかげです。ありがとう。
これからものんびり森林浴をしながら長寿でいてくださいね。
ちょっとうんちく
昭和30年代、3輪から4輪への変革を行なったダイハツ工業。
そんな時生まれたのが、ダイハツライトバスです。
1962年に登場したDV201Nライトバス。
2tトラックのDV201ベスタの派生車ということは形式名から分かります。
1965年ごろから定員29人のDV30Nが登場。
ボディ架装メーカーは梁瀬自動車や尾張車体などいくつか存在していたようですが、検診車の取り扱いはヤナセ製が多かったらしい。
使い勝手により改良を重ね、ヘッドライトや窓、ドアの位置、屋根の深さ、車幅や全長など、全て一点もののようです。
エンジンは総排気量2433cc、原動機形式FD、最高出力95PS、軸距3200mm、車長〜6100mm。
昔のブリキロボットを思わせるのほほんとしたフロントマスクの中央には、信頼感バツグンの岡山県章がどーんと配置され、その表情をグッと引き締めています。
サイドには、塗りつぶされてはいるけどおそらく“検診車”の文字があったと推測できます。
リアにも扉が設けられ、狭いスペースを有効活用しているのは特装車ならではです。
バスでいう頭上の方向幕はスピーカー仕様、リベット打ちしたボディは昔のバスを彷彿とさせます。
この検診車のベースはおそらくダイハツライトバス(DV30N型)だと思われます。
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
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