草むらのヒーローたち No.014

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第14回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:ダイハツ ■車種:ミラ パルコ(L70型) ■年代:1988年〜1990年 ■場所:神辺町


神辺町の古い団地近くの原っぱの茂みに身を潜めていたのは
オシャレな軽の代表格だった彼女。
OLも主婦も女子大生もソバージュちゃんも、若い女性の御用達カーとして絶大な支持を受けてたよね。
当時、小柄でかわいい彼女を密かに好きだった現・アラフォーおじさん達も多いのでは…。
コーデの決め手はやはり随所に光る“PARCO”ロゴ。
中を覗くとご存じド派手なデカロゴ入り“パルコシート”が今でも激マブ!
ファッション系企業パルコと自動車メーカーの日本初異色コラボはシャレオツで、
バブル期には石を投げればパルコに当たるというくらい見かけたんじゃないでしょうか。
♪乗ればホリデイ、ミラパルコ〜、さあみんなでミラパルコ〜
時を超えてもキミのセンスはバッチグ〜!
また会いにくるからね。

 

ちょっとうんちく

 

ダイハツとファッション系企業「パルコ」がコラボして生まれたミラの特別仕様車がミラパルコ。
ファッションと自動車メーカーとのコラボという日本初の取り組みで、おしゃれに関心のある若い女性をターゲットとするコンセプトと販売戦略が目を引き大流行しました。
バブル景気真っ只中の1988年の3月にデビュー、一躍人気モデルとなり、街のカラオケボックスやファミレスの駐車場では必ず見かけたものです。

「パルコシート」と呼ばれるカラフルな専用生地が張られたシートは強烈なインパクト!女子っぽいデザインで若い女性は虜でした。
専用ボディストライプ、ホイールキャップ、さらにはシートベルトにもパルコロゴが随所に取り入れられ、選べるスピーカーやオートリバースのカセットデッキ、カラードドアミラーなどオシャレ度全開、パルコ祭でした。
2〜4代目のミラをベースに特別仕様車として設定され、大人気だったミラパルコですが、1998年10月に4代目ミラで生産終了となりました。
その後、2001年には今度は2代目ダイハツ ムーブの特別仕様車として再登場しました。

ボディサイズは全長3,195mm×全幅1,395mm×全高1,415mm×ホイールベース2,250mm。重量570kg。
エンジンは直列3気筒OHCで排気量547cc、最高出力32PS/6,000rpm・最大トルク4,4kg・m/3,500rpm。
トランスミッションはフロアシフト4速MTと2速AT。
サスペンションは、フロント・マクファーソンストラット、リア・セミトレーリングアーム式サスペンション。
デビュー当時の販売価格は66万円。

 

 

へんてこのび〜るカスタム

 

※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
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