草むらのヒーローたち No.009

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第9回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:日産 ■車種:ダットサン・サニー(3代目) ■年代:1966年〜 ■場所:井原市西部


井原西部、有名な観音様近くの山の上、
美しい果樹園地帯に彼は鎮座していました。
こんな場違いな所に、かっこいいセダンの彼がいるなんて
いやはやすごい出会いがあるものです。
雨ニモマケズ風ニモマケズ草ニモ・・・
草ヒロたちの桃源郷ともいえるような山の上の果樹園で
「人と暮らし」を見つめ続けて約半世紀。
彼がいつからそこにいて、いつまでそこにいるのか・・・。
CS戦争はもちろん超メジャーだったサニーという名前すら知らない若い世代が増えてきた今の時代。
少し感慨深いものがあります。

ちょっとうんちく

1966年にカローラより半年早く初代モデルが登場した、日産の超メジャー大衆車「サニー」。
1973年5月にフルモデルチェンジして3代目モデルに移行、当時のCMは「ますます好評、サニーの低燃費」をキャチフレーズに、
イメージキャラクターとしてお馴染みの関口宏・西田佐和子夫妻を起用していました。
初代以来シンプルルックが好評だったボディは北米を意識してサイズがひと回り大きくなり、ボリュームある流線型スタイリングへ変わり、
サニー史上唯一の曲線スタイルと装飾過多ともいわれた豪華な室内が話題となりました。

例えばラジオ、アナログ時計、クーラー、木目調で統一したインパネ・ハンドル・シフトノブ、熱線リアウィンドウ、エコノメーター(OP)、ブルー内装などなど…。
特にオーバルスクープ・コックピットと呼ばれる“人間中心設計大型メーター”を納めたダッシュボードは印象的でした。
“ロケットサニー”の愛称で有名なクーペモデルは丸型3連のテールランプが特徴的でしたね。
エンジンは水冷直4OHVのL14型・シングルキャブレター仕様で最高出力85ps、トルク11.8kgm。駆動方式はFR。

ボディは全長3950mm×全幅1545mm×全高1370mm(セダン)、ホイールベースは2340mm、サスペンション形式はフロント:マクファーソンストラット式、リア:リジット・リーフ式を採用。
グレード体系は下から「セミデラックス」「デラックス」「GL」「GX」がありました。

 

※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
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