人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。
第8回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:ダイハツ ■車種:ミラ ウォークスルーバン(初代L55V型) ■年代:1984年〜1985年 ■場所:新市町
新市から服部大池に抜ける道中の段々畑に、めちゃくちゃ目立っている彼女がいました。
たこ焼き・クレープ・花屋さんなど移動販売車として、よく店先で会ってたのが懐かしいね。
ボディ側面の波打ち鉄板が、先輩のシトロエンHバンみたいでレトロっぽくて超ステキです。
軽史上もっともノッポな彼女は、全身アイデアいっぱいのおメカしさんなのでした。
最近面白い車が無い中、君のようなひと目センセーションな一台が産まれるといいのにね。
ちょっとうんちく
今はないウォークスルーバンという初代ミラの商用モデルで、ワゴンRなどの軽トールワゴンやクロネコヤマトウォークスルーバンの元祖。
ダイハツミラの予想外のイロモノヒットに、スズキアルトや三菱ミニカも次々と追従しました。
その名の通り運転席から荷室へ立ったまま行き来できる使い勝手のいいクルマ。
バスみたいな内開き折戸式ドアや動く看板として使えるボディ側面、バリアフリーのフラットフロアなどなど、移動販売車として大活躍していました。
初代ミラのベースとなったのはダイハツ二代目クオーレ。同じ車体やエンジンを基本にミラクオーレとして1980年に登場。
当時「青春のミラ」のキャッチフレーズで大人気でした。1982年のマイナーチェンジで車名を「ミラ」に改称。1984年にウォークスルーバンモデルが追加となりました。
エンジンは水冷4サイクル直列2気筒OHC547ccを搭載。最高出力30ps-6000rpm、最大トルク4.2kgm-3500rgm。全長3.195m×全高1.92m×全幅1.395m。駆動方式はFF。トランスミッションはマニュアル4速。タンク容量28L。荒川車体工業(現:トヨタ車体)がボディ製造を請け負い、改造申請後の納車となったため、車検証はマル改扱いだったらしい。
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
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