人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。
第6回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:日産 ■車種:ダットサン・サニートラック(初代) ■年代:1967年〜1971年 ■場所:芦田町
芦田町ののどかな田園地帯。分限者の屋敷のほとりで物置草ヒロとして第二の人生を送っているサントラくんにあいました。
ワンピースボディや三角窓、レトロな計器類が今でも小粋で目を惹きます。
街の電気屋さん、八百屋さん、酒屋さん、燃料屋さんなどなど、地域密着でみんなに愛され続けた“THE 配達カー”。
眺めているとロングセラーモデルだけにいつまでも時の流れがゆっくりに感じられるようでした。
働き者っぷりを今なお発揮しながら、今日も今日とてサニトラくんのお出ましだぁ〜。
ちょっとうんちく
高度成長期に沸く1966年にデビューした日産初の小型大衆車(サニー2ドアセダン)の1年後に発売されたピックアップトラックが、初代ダットサン・サニートラック(B20)、通称サニトラ。
ちなみに車名のサニーは晴天を意味し、一般公募で決まった。
セダン用ボディの後ろ半分を荷台に変更した、荷台部分が分離していないワンピースボディのピックアップトラックで、アオリ扉は最後部だけの一方開スタイルになっていました。
エンジンは水冷直列4気筒OHV988ccのA10型を搭載。最高出力56ps-6000rpm、最大トルク7.7kgm-3600rgm。
全長3.81m×全高1.39m×全幅1.45m。駆動方式はFR。
トランスミッションはコラムマニュアル3速。価格36万5000円。
軽トラでもなく普通トラックでもない、ニッチなモデルのサニトラは、ノスタルジックなスタイルと素晴らしい動力性能、コスパの良さなどが人気。
長く大幅なモデルチェンジがされず、パーツの供給やカスタムノウハウが多数あり、趣味の対象として大事にされて名車になった一台。
今でもファンが多く、愛車として手をかけてもらえる幸せな車です。
1994年まで四半世紀も生産された、超ロングセラーモデル。
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
※掲載後の情報提供や現存確認は一切しておりません。
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