人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。
第4回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:東洋工業(現マツダ) ■車名:グランドファミリア・バンLX ■年式:1971年〜1978年 ■場所:御幸町
中津原浄水場近くの畑の大きな栗の木の下に
商用車好きにとっては知られた存在の彼がいた。
ライト・テール・窓など角形にこだわったディテールが今でもかっこいい。
どうやら、事務機会社のビジネスバンだったようです。
70年代高度成長のときにはきっとモーレツに働いていたんだろうな、
色々な人と出会ってたんだろうな…。
大きな仕事をしてきた働き者の「グラバン」くん。
お疲れさまでした。
おおきなくりの木の下であなたとわたし…。
おおきな夢をおおきく育てていこうね。
ちょっとうんちく
サイズは全長3995mm×全幅1595mm×全高1375mm×ホイールベース2310mm。
「グラバン」は前ヒンジのボンネットに一枚ものの跳ね上げ式バックドア、フロアシフトなどなど何かと便利な5ドアライトバンなのです。
ファミリアバンとルーチェバンの中間に位置する400㎏積みの頼もしい車でした。
併売された初代サバンナは、シーシャボディなど主要コンポーネンツを共有する姉妹車で、
ロータリーエンジン専用車のサバンナに対し、
この車はレシプロエンジン専用車としての位置付けでした。
見た目ではフロントマスクとリア周りが変更されていて、
丸型4灯式ヘッドランプ・角形リアコンビネーションランプが採用されて、
少し控えめな表情(地味!?)になっています。
エンジンは当初1272cc直列4気筒SOHCシングルキャブ・87PSのみで、
後に1490cc・92PSや1586cc・100PSもラインナップに加わりました。
…が、サバンナの方はサバンナRX7を後継としてデビューさせたものの、
グランドファミリアは1978年後継モデルが発売されることなく一代限りで生産終了となりました。
「ロータリーじゃない方のサバンナ」とか「ロータリー嫌いのためのサバンナ」と呼ばれていたグラバンくん。
平日は仕事に、休日はレジャーにと、地味で働き者だったグラバンくんの名前[グランドファミリア・バン]。
一生忘れないからね。
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒に趣味で探索・撮影・紹介しています。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
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