人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。
第2回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:トヨタ ■車名:パブリカ800デラックス(初代) ■年式:1966年〜1969年 ■場所:新市町
新市町北部、神谷川沿いの 田んぼの片隅で出会いました。
かっこいいフォルムにアイアン製のバンパーやグリル、フェンダーミラーがなかなか“乙”なもの!! まるで赤い服を着た娘さんが 長老(古トラック)に そっと見守られているような 何ともいえない温もりを感じました。
それじゃあ両者お達者で。 さわやかな風薫るGW初日でした。
ちょっとうんちく
800cc空冷水平対向2気筒OHVエンジン搭載の、スターレットやヴィッツのご先祖様にあたるトヨタの国民車[パブリック・カー]。
「名車だよ!」ジイジが昔乗っていたみたいで相変わらずかっこいいなぁと自慢していました。
運転席に乗ると前後左右すべて窓ガラスで、視野が広くて見切りがよく、本当に乗りやすかったとか!
当時のキャッチコピーは「パブリカにはじまって、パブリカにつきる」。
筆記体のエンブレムはまだまだしっかりと留まっていましたが全体的にヤレ具合最高の一台でした。
この車は1966年のフルモデルチェンジに近いくらい大掛かりなマイナーチェンジ後のモデルで(UP20)、フロントノーズなどエクステリアもガラリと変わったモデルです。
排気量800cc、出力36PSのエンジンを搭載していました。販売チャネル(トヨタパブリカ店)で35.9万円(スタンダードモデル)で販売されていて、当時の為替が1ドル=360円だったことにちなみ、1000ドルカーパブリカとしてCMのキャッチコピーになっていたらしいですよ。
派生モデルとして登場したパブリカスポーツ(1962年全日本自動車ショー参考出品)を改良量産化したトヨタ・スポーツ800(愛称ヨタハチ)も有名ですよね。
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
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