草むらのヒーローたち No.078

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学6年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第78回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:ダイハツ ■車種:ミラ(初代L55型 後期型) ■年代:1980年~1985年 ■場所:福山市北部


昔、冒険村アスレチックがあった福山市北部某所。
木々に囲まれた深い山の中、つづら折りの山道を上り詰めた畑の脇にぽつねんとしてひとり佇んでいるピュアホワイトの彼女がいました。
後部スペースには熊手、スコップ、バケツなど、現役で物置として重宝されている模様。
軽ボンバンの東の雄「アルト」と並ぶ西の雄として爆売れし、当時“石を投げればミラに当たる”と言われるほど、街中をうじゃうじゃ走り回っていたよね。
大人になるまでキミのことを見まごうことなく「ミラクオーレ」と呼んでいたのが懐かしく、そしてとても恥ずかしい限りです。
正確には乗用モデル(4ドア5ナンバー)が「クオーレ」、商用バン(2ドア4ナンバー)が「ミラ」という位置付けだったんだよね。
ちなみにクオーレはあんまり売れてなく、今でも草ヒロとして出会ったことがないので紹介はできません。悪しからず。
そんなダイハツのヒロインのミラも、すでにアラフォー。
流石に今では街中から消えて久しく、めっきり目にすることもなくなり、気づけばレアモデルになってしまいました。
軽の人気を復活させた1.5BOXカーのキミ。
フロント・サイド・リア、どこから見ても丸みを帯びていて垢抜けた斬新なデザインは、一度見たら忘れられないものです。
真横から見るとまるで三角おにぎりみたいなかわいさ。
自然に色褪せたドア部分がまるで海苔のよう。
息子はすかさず『ザ・おにぎりカー1号』と認定したようです。
かつてはSD戦争(スズキ VS ダイハツ)と呼ばれ、初代モデルから軽自動車市場の覇者を争ったキミとアルト。
お互いに切磋琢磨することで人気を呼び、両者ともに販売台数はウナギ上り。
今でも名前は継承され、キミたちの後輩も屋台骨として二大ブランドをしっかり支え続けているよ。
まだまだくたびれ感を感じさせない生き生きとした彼女との嬉しい出会いとなりました。

ちょっとうんちく


ミラ(Mira)は、ダイハツ工業が1980年から2018年まで生産・販売していたハッチバック型軽自動車(軽セダン/軽ボンネットバン)のブランド(商標)および車名である。

初代モデル登場の1980年から、同社のエントリー車種にあたるエッセが登場する2005年頃まではスズキ・アルトと双璧を成していた。その最盛期には販売台数を熾烈に争ったことで知られ、1991年には軽自動車としては日本国内通年最多販売台数の28万6,975台を記録した。
輸出向けにはハンディバン(初代の欧州向け他)、クオーレ、シャレードなど別の名前を使用した。またエンジンは1000 ccエンジン(4代目以降、3代目および2代目は800 cc、初代のみ600 cc)を採用している。マレーシアではプロドゥアによって3代目がプロドゥア・カンチル、5代目がプロドゥア・クリサ、6代目がプロドゥア・ビバとしてそれぞれ現地生産されていた。
2018年で生産を終了し、以降は派生車種のミライースがかつてのエッセのポジションを担うほか、ミラシリーズの筆頭車種となった(詳細は当該項目を参照)。ミラ(とミラココア)の生産終了後ダイハツ公式サイトでのミライースのポジション(シリーズ名)は「ミラシリーズ」から「ミライース」に単独化したが、ミラトコット発売に伴い再びシリーズ名が「ミラシリーズ」となった。
また末期の7代目モデルは全高を高く取っており、かつての軽セミトールワゴンに近い位置づけとなっていた。

初代 L55V型(1980年 – 1985年)
・1980年6月
販売開始。1970年登場のフェローMAX以来10年ぶりのモデルチェンジとなる。
当時の名称は「ミラ・クオーレ (Mira Cuore)」で、物品税のかからないクオーレの商用車バージョン(軽ボンネットバン)で、販売の主力であった。トランスミッションは4速MTと イージードライブ(ノークラッチの4速)の2タイプを用意。
エアコンは先代の「マックス・クオーレ」までオプション設定されてきたダッシュボード吊り下げ式のクーラーを廃止、代わってヒーターに組み込めるビルトインタイプをオプション設定する形式に変更された。
・1982年5月
マイナーチェンジ。
車名を現在の「ミラ」に変更。フロントグリルのデザインも変更。2速フルATを追加。
・1983年10月
グロス値41馬力のターボ車および四輪駆動の追加。なお、四輪駆動車は全車、12インチホイールおよび手動式後輪フリーホイールハブ機構を採用しておりターボ車は全車、10インチ用フロントディスクブレーキを採用[する。これと同時にドアミラーの装着が全グレードにメーカーオプションとして設定された。
・1984年5月
ウォークスルーバンが追加される。架装は荒川車体工業。
・1985年2月
10インチアルミホイール、およびフロントディスクブレーキ、エアコン等を特別装備した特別仕様車「ミラパルコ」を発売。旧セゾングループのパルコとのコラボで、全国11ヵ所のパルコ店舗でも実車の展示、販売を行ったり、パルコの情報誌などでも広告展開するなどのキャンペーンを行った。
・1985年5月
上記の「ミラパルコ」同様、10インチアルミホイール、およびフロントディスクブレーキ、エアコン等を特別装備した最後の特別仕様車「ミラキャトレ」を発売。

wikipediaより抜粋


・撮影の車は57年5月のMCでクオーレの名前が落ちてミラになった頃のモデルで、フェンダーミラーやAB型エンジンから見ても、初代でも後期型と推測できます。
・4速、AMラジオ、デジタル時計などがついており、57年排出ガス適合モデルです。
・ライバルアルトの丸目に対抗してミラは角目で勝負。
・イメージキャラクターは岡田奈々(当時21歳)。
・のちにターボ仕様やユニークなウォークスルーバン、百貨店コラボモデルのパルコなどが話題を集めた。
・全長・全幅は当時の軽自動車枠いっぱいのサイズで、室内空間を重視した合理的なボディでした。

スペック
1982年5月改良型
概要
製造会社 ダイハツ工業
別名 ダイハツ・クオーレ(2代目)
販売期間 1980年6月 – 1985年8月

ボディ
乘車定員 2/4名
ボディタイプ 3ドアハッチバック ウォークスルーバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動

パワートレイン
エンジン AB型 547 cc 直列2気筒SOHC
最高出力 23 kW (31 PS) / 6,000 rpm
最大トルク 41 N • m (4.2 kg • m) / 3,500 rpm
変速機 2速AT 5速/4速MT

サスペンション
前:マクファーソンストラット
後:リーフリジット

車両寸法
ホイールベース 2,150mm
全長 3,195 mm
全幅 1,395 mm
全高 1,370 mm
車両重量 550 kg
最大積載量 200 kg (4人乗車時は100kg)

その他
ブレーキ 前:ツー・リーディング式ドラム 後:リーディング・トレーリング式ドラム
データモデル クオーレMG 4ドア 4速MT(1980年6月発売型)

系譜
先代 ダイハツ・MAXクオーレ

 

 

※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
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