人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学6年M.Kくんが撮りました。
第72回
1草ヒロ(廃車)data ■メーカー:ダイハツ ■車種:ハイゼット 55ワイド ライトダンプ (後期S60P改) ■年代:1977年〜1981年 ■場所:井原市南部
井原市南部の山あい、笠岡方面へと抜ける峠越えのくねくねの一本道の道路脇。
雨を凌ぐ帽子を被せてもらい、まるでお地蔵様のようにちょこんと座った彼を発見。
退役して倉庫になるわけでもなく、残された役割は穏やかな顔でこの峠の通行人を見守ることくらい。
ゴーゴー(55)ワイドとして新規格に対応し「軽の新星」としてでっかくなって登場した550ccのキミ。
ハイゼットといえばやっぱりこのキャブオーバー型のトラックじゃろう!と先入観で見て近づくと、少々ゴツい荷台に違和感を感じました。
そう、キミは超レアなライトダンプだったんだ。
畑の土作りの季節には土や堆肥を運んで大忙しだったんだろうね。
360cc以下限定免許の案件もあり、先代(4代目サブロクくん)と併売され、新旧入り乱れる大変な時代を生きてきたキミ。
しまいには全く別人に変身するほどのビッグマイナーチェンジの甲斐もなく、先代(S38)よりも先に姿を消してしまうという超短命だったキミがあまりにも不憫でなりません。
4年という短い現役生活ゆえに、同期のキャリイ、サンバーくんたちと比べると、草ヒロ遭遇率がすこぶる低いのには納得がいきます。
アクセスの難しい山奥の立地なので、これからも撤去の心配がなさそうなのが、せめてもの慰めだろうと思うところです。
いつまでもここにいて、道案内をしてくださいね。また拝みに来るからね。
ちょっとうんちく
5代目トラック
前年の軽自動車規格変更を受け、排気量550㏄、全長・全幅・全高を拡大した新規格軽自動車「ハイゼット55(ゴーゴー)ワイド」シリーズとして発売。当時は公害問題に伴い、自動車に対して高い環境対応が求められており、ダイハツは非常に厳しい排ガス規制に対応できるAB型550ccエンジンを新開発し、このハイゼットにも搭載しました。
全長:3,195mm 全幅:1,390mm 全高:1,625mm
ホイールベース:1,780mm トレッド:前1,190mm 後1,190mm
エンジン:水冷4サイクル直列2気筒SOHC
排気量:547㏄
最高出力:28PS/5,500rpm
最大トルク:4.0kg•m/3,500rpm
(スペックは代表例です)
ハイゼット 55ワイドピック 平床一方開 スーパーデラックス(前期)
ダイハツ公式HP ハイゼット60周年特集より抜粋
5代目(S60P/S60V)
トラック S60P型
バン S60V型
・1977年6月
4代目モデルのボディサイズを拡大した「ハイゼット55ワイド」として登場。キャッチコピーは「軽の新星」。
・1979年4月
バンに乗用用途のカスタムEXを追加設定。
マイナーチェンジ実施。フロントスタイル、インパネを含めた内装を大幅変更。
・1980年
バンにハイルーフ追加。
wikipediaより抜粋
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
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