草むらのヒーローたち No.062

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学6年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第62回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:三菱自動車工業 ■車種:デリカ バン ワイド (2代目1400 4ドアDX コラム4F) ■年代:1979年〜1986年 ■場所:井原市北東部


井原市北東部にある星が降り、願いが叶う郷。
流れ星伝説の残る神社や公開天文台など、星や天体に関連したスポットが多くあり、天文家の間でも有名な神秘的な街。
清流、ダム湖を車窓から見下ろしながら小径を走り、言葉にならない美しい棚田に惹きつけられ、どこまでも下ります。
棚田は続くよ どこまでも♪
たのしい草ヒロの夢 つないでる♪
今までに体感したことのない落ち着くロケーションの中に、自然の一部のようになっている彼を発見しました。
「なめらかな涼風が吹き抜けて湿気を取り除いてくれたから…。」
「道路脇にキチンと置いてくれて、地域の人たちにも大切にしてもらい、崩壊することなく生き永らえてこられたんだよ。」
本当にいい顔をしている彼がこの場所の居心地の良さを醸し出しているようでした。
そういえば、サターン・ネプチューン・シリウス・アストロンエンジン、スターワゴン、スペースギアなどなど…。デリカって、天体関連なの???
都会の喧騒から離れ、まるでここだけ時が止まったかのような、静かで豊かな時間が流れていました。
異空間での贅沢な時間と廃車美の共演。
この気持ちのいい感覚・雰囲気をうまく伝えられないのがもどかしい…。
そう考えさせられもする草ヒロ探索になりました。
息子:パパ、YouTubeに動画をアップすれば伝わるで。よーけーの人に見られるし、英語で出せば世界に伝わるよ。
私:ほーかな?どうやるん?やってくれん?
息子:わかった。まずGoPro買ってーよ。
私:…。
ということで、ただいま動画配信準備中です。お楽しみに。

ちょっとうんちく


概要
マツダ・ボンゴ等をライバルと想定した小型のキャブオーバートラック及びバンとして1968年に登場。国外では主にL300という名称で販売されている。バンをベースとしたワゴンも設定されていたが、1994年登場の4代目(デリカスペースギア)以降は商用車系とは離れて、乗用車設計となる。2011年以降、三菱は国内向けのミニバンの車名を「デリカ」に統一する方針を取っており、デリカD:5に加えてデリカD:2、デリカD:3が登場した。(D:2、D:3は他社からのOEM)
一方で、商用車系デリカの国内向け販売は1999年以降は他社からのOEMに切り替えられており、2019年にはOEMでの取り扱いも終了した。商用車系の輸出向けの自社生産は国内では2013年に終了したが、フィリピン・インドネシアでは2代目が(車名はL300)、台湾で3代目が継続生産されている。

2代目(デリカバン 1979年-1986年/デリカトラック 1979年-1994年、 海外向けL300トラック 1979年-
・1979年6月
フルモデルチェンジ。直線基調のボクシーなスタイルとなり、全幅が小型車サイズ一杯にまで拡大する。
バンは「デリカバンワイド」、デリカコーチは「デリカスターワゴン」となる。
エンジンはサターン4G33型1.4L・82馬力(バン/トラックのみ)。サターン4G32型1.6L・86馬力。1.6Lエンジン車には、バン/ワゴン共に5速MT車も設定された。
・1982年11月
マイナーチェンジ。フロントエンブレムが三菱のM字型からMMCマークになる。
同時に1.8Lガソリン仕様車を追加。このモデルには、当時の国産ワンボックスカー初となる4WDが採用された。
リヤドア後方をストレッチしたロングボディと、ディーゼルエンジン搭載車(ギャラン系と同じ4D55型2.3L・75馬力)を追加。
オプションの冷房装置が吊り下げクーラーからヒーター組み込みタイプに変更された。
・1983年11月
バン/トラックもスターワゴン同様の角形2灯式ヘッドランプに変更される。
・1984年2月
バンの4WD仕様に、2.3Lディーゼルエンジン搭載車を追加。
・1986年6月
バンとスターワゴンはフルモデルチェンジをしたが、トラックはマイナーチェンジに留った。フロントガーニッシュを装着。ディーゼル車のエンジンを3代目同様の4D56型・2.5Lに変更。これに伴い、トラックの2WD車に後輪シングルタイヤ仕様を新たに追加(三方開・高床デッキ仕様および一方開仕様は前輪と同サイズのタイヤが用いられ、三方開・低床デッキ仕様は偏平率が60%の13インチ小径ワイドタイヤが用いられる)。
・1988年
トラックに4WDを追加(三方開・高床デッキ、2人乗りのみ。)。フロントガーニッシュにスリーダイヤマークが付く。
・1994年
国内向けトラックをフルモデルチェンジ。
4輪駆動は国産クラス初で、当時の同車製1トン積みボンネットトラック、「フォルテ」のシャシに2WDモデルのボディを載せた為、非常に背の高いシルエットとなった。
当時三菱自動車はフルラインターボを標榜し、様々な車種にターボ車を設定していた。デリカはディーゼルターボのみで、エンジンを共有するギャランΣや初代パジェロのようにガソリンターボは設定されなかった。
登場当初は、ワゴンはコラムシフトの1.6Lガソリン車のみであったが、当時のワンボックスワゴンで唯一5MTが設定されていた。
国内生産終了後も、フィリピン、インドネシアではこのモデルが製造されている。フィリピンでは廃ガス規制への対応から2018年にアドベンチャーと共に生産を終了したが、2019年9月に規制に準拠したエンジンを搭載し生産を再開することが発表された。

wikipediaより抜粋


・星といえば六連星のスバルを思い出しますが、三菱自動車のエンジンには1969年登場のサターン〜1979年のシリウスに至るまで、天体名にちなんだ愛称が与えられていました。
◯1969年 4G3型 サターン(土星)
◯1971年 4G4型 ネプチューン(海王星)
◯1972年 4G5型 アストロン(古いギリシャ語で星)
◯1972年 2G2型 バルカン(かつて水星軌道の内側を公転すると考えられた仮説上の惑星)
◯1977年 4G1型 オリオン(オリオン座)
◯1979年 4G6型 シリウス(おおいぬ座α星)
・初代は1968年に600kg積みトラックとしてデビューした。
・名前の由来は当時貨物や郵便の配達・配送を意味する「デリバリーカー」を略して「デリカ」らしい。
・乗用ワゴン(9名乗車の乗用モデル)は2代目からデビューし、車名デリカの後ろにスターワゴン→スペースギア→D:5とサブネームがついた。
・駆動方式はFRのみの設定で、エンジンは直4OHVガソリンの「ネプチューン」から直4SOHCガソリンの「サターン」で、1.4Lの4G32型(最高出力82ps)と1.6Lの4G33型(最高出力86ps)の2種類がありました。
・2代目デリカで、乗用車登録のスターワゴンが登場(初代デリカでは、デリカコーチとして、乗用登録のワゴン車が存在したが、スターワゴンはその後継モデル)。
・デリカといえばの特別仕様車「シャモニー」はこの2代目デリカの時に登場(1985年)。シャモニー(Chamonix)の名前の由来は、フランス・モンブランの麓にあるシャモニー=モン=ブラン(Chamonix-Mont-Blanc)という地名。

 

スペック
グレード 1400DX
車両型式 J-L031PV
全長(mm) 3990
全幅(mm) 1690
全高(mm) 1815
ホイールベース(mm) 2200
エンジン型式 4G33サターン80
エンジン種類 直列4気筒SOHC
排気量(cm3) 1400
最高出力kW(PS)/r.p.m. -/80/5200
最大トルク (kgm/rpm) 12.5/3500
サスペンション(前/後) ウイッシュボーン・コイルバネ/半楕円リーフスプリング
駆動方式 FR
最小回転半径(m) 4.4
登坂能力 28°30
荷室全長(mm) 2205
荷室全幅(mm) 1505
荷室全高(mm) 1210 ハイルーフは1400
荷室最低地上高(mm) 585
キャビン室内幅(mm) 1450
キャビンシート幅(mm) 1375
キャビンシート奥行(mm) 450
スライドドア開口幅(mm) 860
最大積載量(kg) 3名乗車時750 6名乗車時500

 

※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
※掲載後の情報提供や現存確認は一切しておりません。
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