草むらのヒーローたち No.026

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第26回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:東洋工業(現:マツダ) ■車種:初代ボンゴ1000(コーチ) ■年代:1966年〜1975年 ■場所:浅口市鴨方町


浅口市鴨方のとある山の中。
伝説の陰陽師・安倍晴明天体観測の地として知られ、神秘的な静寂に包まれた山中に彼はいました。
昭和の香り漂うボディを見つけたときには思わず小躍りしてしまいました。
特徴ある台形のボディやつぶらな瞳の後ろ姿、カッパのような可愛らしい癒し系のフロントマスク。
草木に囲まれていてもそのルックスは一目で彼とわかります。
こんな愛くるしい車が幼稚園の送迎バスだったら、一躍大人気になるのは間違いないでしょう。
箱型の車といえば今でも「ボンゴ」と呼ぶ中高年層がいるほど、ワンボックスカーの代名詞となっている超有名人。
今となっては超希少で、容易く出会える代物ではありません。
パワースポットでオブジェのような彼に会う。
テンション爆上がり、オカルトチック草ヒロでした。

 

 

ちょっとうんちく

 

 

1966年5月、東洋工業(現:マツダ)は小型4輪商用/乗用車の初代「ボンゴ」を発売しました。ワンボックス型モデルの先駆け的な存在として大人気となり、「ボンゴ型」の代名詞となりました。ボンゴは、英語で「アフリカ産の大カモシカ」を意味し、アフリカの言語が語源。
ボディは商用タイプとしてトラックとワンボックス型のバン、2ライトウィンドウ仕様のルートバン。乗用タイプとしてワンボックス型ワゴンの「コーチ」がありました。
最大の特徴は「超低床」。床面地上高はトラックで460mm、バンで450mmという大人の膝ほどの低さである。また、ボンゴは軽量クラスのキャブオーバー型バンとしてパイオニア的存在だった。

 

 

コーチ諸元表(1968年4月マイナーチェンジ後)
全長 3770mm
全幅 1500mm
全高 1700mm
ホイールベース 2000mm
乗車定員 8名
駆動方式 RR
エンジン 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1000cc
最高出力 48ps / 5500rpm
最大トルク 7.7kg-m / 2500rpm
最高速度100km/h
変速機 4速フロア式MT
サスペンション 4輪独立懸架4輪コイルスプリング式

 

 

 

 

 

※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
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