草むらのヒーローたち No.025

人生いろいろ、車生もいろいろ。

備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。

凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。

どんなドラマがあったのだろう…。

誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。

 

 

 

第25回


草ヒロ(廃車)data ■メーカー:スバル ■車種:NEWサンバートラック4代目(郵便車) ■年代:1982年〜1990年 ■場所:駅家町


駅家町の芦田川水系吉野川の土手沿い、車窓から田んぼの中に一際目立つ真っ赤な(トミカ67番)を子どもが発見。
すぐさま地主の方にお話を聞き、撮影開始。

まったく身元を隠す気はないキミ…。
一目でわかる元郵便車。
当時は毎日ポストを巡回し、MDカブと共に、みんなの大切な手紙やハガキを雨の日も風の日も一生懸命運んでくれたんだよね。
ありがとう。
君の特徴である堅牢な造りのパネルバン、スライドドアやバックドアにあるキーシリンダー。郵便局専用仕様の造りは防犯性に優れ、確実に郵便物を届けてくれていた証だね。
重ねてありがとう。
これから真っ赤に熟すツヤツヤの柿の実と、これからどんどん色褪せ白けていく君との対比がいい塩梅でいとをかし…。
春夏秋冬、親子での楽しい草ヒロ撮影会の一コマでした。

 

 

ちょっとうんちく

 

 

スバルのロングラン車「サンバー」。インドに生息する鹿(水鹿)からとられた名前。スバルの創業から現在まで、半世紀近く続くサンバーは、まさにスバルの代表車種といえるでしょう。
1961年誕生のサンバーは、2012年に自社生産が終了するまでの間、一貫してポルシェと同じリアエンジン(RR)レイアウト、また四輪独立懸架を採用していました。

初代サンバーは1961年から1966年まで製造されました。
二代目サンバーは1966年から1973年まで製造、「ババーンサンバー」「ストロングサンバー」と呼ばれました。
三代目サンバーは1973年から1982年まで製造、「剛力サンバー」「サンバー5」と呼ばれました。
今回の四代目サンバーは1982年9月から1990年まで製造。この代からワンボックスタイプが「サンバートライ」という独立モデルになりました。
1987年のマイナーチェンジから「サンバーバン」が登場。1983年には1000ccエンジンを搭載した「スバルドミンゴ」が登場しました。
五代目サンバーは1990年から1999年にかけて製造。
六代目サンバーは、1999年から2012年にかけて製造されました。
七代目以降はダイハツ・ハイゼットのOEMとして、現在まで生産されています。

諸元表
全長 3195mm
全幅 1395mm
全高 1900mm
ホイールベース 1805mm
乗車定員 2名
駆動方式 RR
モデル KT型2WD:KT1
エンジン形式 EK23型水冷4サイクル直列2気筒
総排気量 544cc
最高出力 28ps / 5500rpm
最大トルク 4.3kg-m / 5500rpm
変速機 4速MT
サスペンション 4輪独立懸架セミトレーリング式
ブレーキ 前:ドラム2リーディング 後:ドラムリーディングトレーリング

 

 

昔のポストも見せてもらいました。

 

※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
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