人生いろいろ、車生もいろいろ。
備後の道路脇で見つけた 朽ちゆく車たち。
凹み、錆び、コケ、ヒビ割れていても美しい 古き時代の宝物。
どんなドラマがあったのだろう…。
誰が呼んだか、草むらのヒーローたちを 小学5年M.Kくんが撮りました。
第7回
草ヒロ(廃車)data ■メーカー:トヨタ ■車種:タウンエース ワゴンカスタムハイフール(初代R10系) ■年代:1976年〜1982年 ■場所:芦田町
芦田町の福戸橋近くの一本道を走っていると、おなじみの後ろ姿を発見!
すぐにUターンして会いに行きました。
ノア、ヴォクシーのご先祖さまである彼。
当時大人気だったイメージカラーの「茶系ボディ」は、今や見事なまでの全身サビっぷり。
時を超えて唯一無二の「新・茶系ボディ」に変身。
色褪せ、塗装のめくれ、サビ具合、穴あきなど、天然の錆コーデでキメています!
山林の中で年月を重ねてつくった着こなしはとってもカッコイイよ!
シャレたボディストライプと自慢のサンルーフがアクセント。
レジャー、ドライブ、送迎に、どんなシーンでも得意だったよね。
エースの名を冠しワゴン界を支えてきたタウンエースくん。
時代を超えて愛されて続け、大切にしたくなるクルマ。
街のエースは今でも君だ!
ちょっとうんちく
「ライトエース」と「ハイエース」の中間のワンボックス車としての位置付けのタウンエース。
初代ライトエースをベースに全長・全幅を拡大した上級モデルで、1列シート3人乗り/2列シート6人乗りの商用バンと、3列シート8人乗りのワゴンがありました。
スライドドアが助手席側のみにある4ドアタイプと両側にある5ドアの2タイプ。
初期型のボディサイズは全長3,990mm×全幅1,650mm×全高1,760mmで、ホイールベースは2,195mm。サスペションは前:ダブルウィッシュボーン式/後:リーフ・リジッド式で、駆動方式はFR。
エンジンは、1.2L直4OHVの3K-J型(最高出力64ps)と1.6L直4OHVの2T-J型(最高出力93ps)の2種類、ワゴンには2T-J型(最高出力85ps)が用意され、トランスミッションは4速コラム式MT。
グレード体系は、バンが「スタンダード」「デラックス」、ワゴンが「スタンダード」「デラックス」「カスタム」の3タイプ。
1978年に、3K-J型エンジンに代わり排気量を1.3Lに拡大した4K-J型エンジン(最高出力69ps)が追加され、その後、昭和53年排出ガス規制に適合した1.8L直4OHVの13T-U型(最高出力92ps)に置換られました。
また全高を1,975/1,990mmにしたハイルーフ仕様が登場。
新たにトラックがラインナップされ、その後サン&ムーンルーフや2段ベッド、電動カーテンなどを装備するキャパー仕様モデル「キャニオン」などもありました。
タウンエースの製造はダイハツが請け負っていて、OEM車としてダイハツから「デルタワイドワゴン」も発売されました。
見分け方はライトのところの穴の方向が縦がデルタ、横がタウンエースと覚えていました。
今回撮影したタウンエースくんは、エアコンではなく吊り下げ式フロントクーラーと床置き式リアクーラー、サンルーフ(手動)などが装備された豪華仕様でした。
4m弱の全長に3列シートを備えた8人乗り仕様ですがハイルーフなので中は広々していたそうです。
バックドアについているカスタムグレードとサンルーフのエンブレムが誇らしげでした。
田舎だけど目立つ場所にあるにも関わらず、人為的な破壊はほとんど見られず、自然に朽ちていました。
※懐かしい廃車たち(出来るだけ天然モノ)を小学生撮影隊と一緒にのんびりと探索・撮影・紹介している趣味コンテンツです。
※内容については正確な情報とは限りませんのでご了承ください。
※撮影場所については、部品取りやいたずら防止のため一切シークレットです。
※掲載後の情報提供や現存確認は一切しておりません。
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